聴こえたり聴こえなかったりする電車の音

・子供の頃、外で遊んでいたり歩いていたりするとき、線路からはかなり離れている場所のはずなのに、たまに風や自動車の音に混じって電車の走る音が聴こえることを不思議に思ったものだった。

・大人になった今では、ビルや住宅あるいは地形の関係で意外に遠くまで音が伝わるものなんだろうと、一応の大人なりの理屈をつけてみてはいるものの、同じ場所でも聴こえる時と聴こえない時があるし、自動車の交通が減る夜遅くに聴こえるのかというと必ずしもそうでもないように思え、結局未だに不思議は残ったままだ。

・というかそもそも「聴こえないとき」というのも、聴こえていなかったのか、それとも聴こえていたが気に留めなかったのか、思い出そうとすると自信が持てないようなところもあり、何というかほんのりとした不気味さ(=不安・不快ってほどではない)がある現象だよなと思う。