Dear Prudence

・中学1年か2年のときの英語の授業のことだけど、ALTの先生(重複表現)を相手にした会話練習で僕はビートルズが好きですと言ったら、先生は自分も好きだというので、どの曲が一番好きですかと(たぶんめちゃくちゃな文法だったろうが)尋ねたら彼は「Dear Prudence」と答えた。かなり予想外なその答えに、僕はちょっと面食らってしまった、というか正直なところ少しがっかりさえしてしまったのだが、今となってはたぶん彼は本当にビートルズが好きな人だったのだろう、と思う。

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・「ホワイト・アルバム」の2曲目である。アレンジ、それから演奏の感じ、素晴らしいと思う。中学生のときにはわからなかったけど。というか、この"2018年ステレオミックス"はすごい。いろんな音がガンガン鮮明に聴こえて、おおお、Dear Prudenceってこんなに作り込まれてたのか、と興奮してしまう。

 

・蛇足。「THE BEATLES 1」でビートルズ入門を果たした僕が、近所の図書館の棚にたまたまあったからという理由でホワイト・アルバムを初めて聴いたのはたぶん小学5年か6年の頃なのだが、あまりにアダルトで醒めきったような世界観に、自分は「子供」が立ち入るべき領域を踏み越えようとしているのではないかとマジメな怖れを抱いたのを覚えている。