文学
・2週間ほど前から平野啓一郎の「マチネの終わりに」(文春文庫)をぱらりぱらりと読んでいる。単行本が出たのは2016年、つまり6年前のことで、僕の頭の中の「近いうちに読む」リストには少なくとも4、5年は入ったままだったのだがようやく読み始めた(僕の…
・天候がますます日替わりすぎて今がなんという季節なのかわからない。梅雨なのだろうか。 ・「梅雨なのだろうか」も何も、そもそも僕は梅雨というのが何月頃にあるものなのか、また1年に1度あるものなのか2度あるものなのか、30歳を過ぎて未だにきちんとわ…
・先日書いた記事*1の どうにも荷物が減らせない質で、外出時はリュックサックに加えてサコッシュをたすき掛け、というスタイルが標準になっている。お店のガラスに写った自分の姿はオタクのそれだ。 という書き出しが、まったく無意識だったのだが、漱石の…
・このところ、昔読んだ本をパラパラ拾い読みすることが多い。いや、せいぜい30ちょい過ぎの者が「昔」とか何いってんだなんだけど、それはさておき。 ・たとえば「カラマーゾフの兄弟」とか。これは高校3年くらいのとき「おれっちもそろそろカラマーゾフく…
Chapter2 センチメンタル・ヒロミツ 落合博満は自宅に帰ると、スタジアムジャンパーを脱ぎ、セーターを脱ぎ、ズボンのベルトを緩めてそれも脱ぎ捨て、ステテコと肌着のシャツだけになって、広いリビングの真ん中に据えられた革張りのソファに腰を下ろした。 …
僕はドラえもんという作品が好きだ。 そしてドラえもんは夢のある作品だ、と皆が言う。 この「夢」についてだが、「どこでもドア」や「タイムマシン」といった到底実現不可能な道具には、わかりやすい「夢」はある、かもしれない。 しかし、僕がよりグッと心…