【雑記】公募団体に所属するというのは……

・この歳になってみると、というのもおかしいのだが(最近そんなことばかり言ってる気がするけど)、いわゆる公募団体に所属するというのは、制作活動を継続するための現実的な選択肢として考えると、なるほど納得できるところがあるなと思った。僕自身が今後公募展に関係する可能性というのは限りなく低いとはいえ。

・学生(特に美大生)という身分を失い、仕事、あるいは家事や子育てといった社会生活を営みながら制作を継続していくというのは、多くの人にとって物理的・経済的・精神的にそう簡単なことではない。そういう中で、毎年コンスタントに巡ってくる発表の機会、描いたり作ったりすることについて共有できる人間関係、そして会友から準会員、正会員みたいなある意味わかりやすいステップアップの指標……といったシステムや環境がもたらす現実的作用ってのはなかなか大きいんじゃないかなと。

・そもそも公募団体というもの自体、物質的条件、情報網、社会的立場……などなど現在と比較にならないほど脆弱だったであろう大正期なり昭和前期といった時代にあって、制作活動を可能にするために作られたもののだと思うので、当然といえば当然のことなのだけど。