意外とテレビっ子

・このブログには天気の話と、それからテレビの話がよく出てくる。もっとも、この10数年というもの僕がテレビを見る時間は減り続けていて、今では15〜20分、あるいは全く見ない日が多い。なのでこんなにテレビのこと書いているのは自分でちょっと意外に感じている。

・しかし、小学生から中学生くらいの頃には僕も1日に2時間くらいはテレビを見ていた。もっと多い日もあっただろう。今にしてみればお前はそんなに何を見ていたんだと愕然たる思いなのだが、僕の同級生たちも恐らく同じようなものだったはずだ。そして当時見ていた、ウリナリ学校へ行こうTVチャンピオン、筋肉番付(と、そこから大出世したSASUKE)、東京フレンドパークトリビアの泉……といった番組の画面やナレーションや効果音は、今でも昨日の晩に見たかのように鮮明に思い出せる。

・もっと前だと、ウッチャンナンチャン炎のチャレンジャー(「イライラ棒」が流行ったやつだ)とか、マジカル頭脳パワーとか。キリがないからやめるけど、ポンポンと懐かしい番組名を思い出せるのが我ながら面白いというか呆れるというか。どうも僕は自分で思っていた以上にテレビっ子だったらしい。

暑いじゃなくて熱い

 ・暑いじゃなくて熱い。直射日光もだけどそれ以上にアスファルトからの照り返しが物凄い。昔、イベントの屋台で焼きそばを焼く当番をしたときのことを思い出す。これはフェーン現象とかたぶんそういう気象的な現象によるものなのだろうけど、僕にはどうしても今年は地球と太陽の距離が特別に近くなっているのだとしか思えない。

・天気のことばかり書いている割に、中学理科をいいかげんにしていたので低気圧だと頭痛で高気圧はヴィーナス達の交差点くらいの知識しかない。……さすがにそれは冗談としても、もうちょっと天気図が読めるくらい真面目にやっておけばよかったと思う。

・あと中学生の自分になんか忠告できるとしたら、数学はもう仕方ないとして、英語はもうちょっと落ち着いて文法の教科書を読めばもうちょっとどうにかなったはずなんだから、頑張りなさいと言いたい。

・写真は今年の秋で解体されてしまう*1という新宿の小田急百貨店本店のファサード。もう少し先の話なのかと勝手に思っていたら、この秋とは衝撃的だ。あと数ヶ月であれほど見慣れた、他に変わりようがないと思っていた風景がなくなってしまう。
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今日も雨でした

・今日も雨が降った。昨日ここに「明日も雨かもしれない」と書いたのは半分以上当てずっぽう……と言うのは言いすぎだけど、たぶん「はっきりしない天気」くらいになるのだろうと思いながら書いたのというのが本当のところなのだが、昼前くらいから傘をさしても濡れてしまいそうなくらいに降りだしてしまった。

・急な雨に遭うたびに、ずいぶん前にテレビのバラエティ番組で見た「傘無しで雨に振られたときは歩くのと走るのとどっちが濡れないか」という検証を思い出す。僕の記憶に間違いがなければ、嵐の大野くんか二宮くんが実験台になっていたはずで、大野くんか二宮くんが雨が降る実験室の中で歩いたり走ったりした後、脱いだTシャツから絞り取れる水の量を測定していた。ちなみに結果は「どちらも同じくらい濡れる」だった。ジャニーズのトップアイドルも楽じゃない。

・僕はここに天気の話ばかり書いているけど、リアルの世界でも隣の部屋の人とか職場の人と天気の話をするのは好きだ。しかしながら、高校生くらいの頃なんかには、天気がどうだからってそれが一体なんだというのだろう?としか思わなかった。それくらいの年頃には誰でもそんなものかもしれないけど。

・もっといえば、僕はある時期まで四季さえも「暑いのと寒いのとその真ん中のが繰り返す」程度にしか捉えていなかった。それが19か20になった頃、身の回りにある木々の葉っぱ、あるいは空の感じといったものはこんなふうに季節ごとに移ろっていくのだと突如気付いた。……って、単におバカでガサツな男子だったという話なのだが、その気付いたときの感動は今でも覚えている。

雨でした

・雨で雨なので、雨だった。だから明日も雨かもしれない。そして、東京はお盆。

・夜の11時にカレーを食べたりしてはいけない。20代の頃はビクともしなかったけど、もはやしっかり結果が伴う歳になったことを思い知った(何度目か)。下の写真は駅のおそば屋さんの肉そば。

・世の中がざわついている。あるいは、ざわついているように見える、ということなのかもしれない。f:id:TomotaroOhtako:20220715222400j:image

言うまでもないが暑い。猛烈に。

・誰でも知っていることなので書くまでもないが、暑い。猛烈に。今日は日中、外を何度か出歩いた。台風の時などに「横殴りの雨」と言うが、「横殴りの直射日光」とでも言いたくなる凄まじい日差しから少しでも身を守るため、道沿いに並ぶお店の庇が歩道に影を作っているのを見つけるとそこ目がけて歩いていく。その影が途切れてしまうと、次は少し先の街路樹の下を目標に、また急ぎ足で向かう。小学生だった頃に、こんなふうに影から影に飛び移る遊びをしながら学校から帰ったものだが、今やってるのは間違っても遊びなんかじゃない。

・僕の少し前を歩いていたビジネスマンと思しき格好の中年男性は日傘を差していた。それを見て「あ、男性が日傘を……」という、去年までだったら一瞬とはいえ感じてしまっていた、そういう気持ちが最早ひとかけらも湧いてこないことに気づき、記録的なまでの暑さは人間の感性まで変化させるんだなと思った。

・しばらくしてその男性に信号待ちで隣に並ぶと、肩からかけているバッグに携帯扇風機(ハンディファン)を差し込んで顔に風が当たるようにしているのが見えた(左手は日傘、右手はスマホで塞がっていた)。

ジョン・レノン "Woman"のこと

ジョン・レノンを聴き始めて20年近くになるが、この数日で、"Woman"(1980年発表)という曲をようやくというか、初めて好きになった。もちろん今までも名曲だとは思っていた。しかし、メロディもアレンジも聴きやすいけどジョンにしてはサラッとしすぎているように感じて、僕にとってはあんまり面白くない曲だった。しかし、最近Youtube Musicが勝手に作ったプレイリストで何度もこの曲を聴かされているうち遂に「わかってしまった」。言うまでもなく今までの無理解はひとえに僕の不徳の致すところである。

・まず、先ほど「サラッとしすぎている」と書いたが、いやいや、この透明感と流れるようなスムースさ!しかもそれでいて一発で脳に焼き付く強さがあるのが凄いんだよ!と本当に今さらなことに感動した(なんかの化粧品の宣伝みたいな文章だが)。そして、80年代という明らかに新しい音楽が始まる時期にジョン・レノンが提示したサウンドがこれだったんだな、と思ったらこれまた感動してしまった。今さら。

・ところでこの曲の構成(形式)って、"Woman I can't hardly express..."から始まる部分がいわゆるVerse(Aメロ)にあたるのだろうけど、ほぼ「サビ」と言ってもいいような独立感とキャッチーさがある。CMソングなどで使われるのもだいたいこの部分だろう。

・で、Chorus(サビ)にあたるのが"Ooh..... well, well"という文字通りコーラスの部分であり、Bridge(Bメロ)は無しってことでいいのだろうか? なんか違う気がする……

と頭をひねりながらググった結果、そもそもこの曲は「A-B-サビ形式」とはまったく性格の違う「AABA形式」なのだいうことがわかり(たぶんあってる…)、さらに、こうした楽曲形式も「サラッとした」印象を与える大きな要因なのだと納得した(たぶんあってる…たぶん)。このあたりの理解、お世話になった素晴らしい記事は下記のとおり。

note.com

tomasrosprim.com

6月29日 追記 上記、取り消し線部分、やっぱ僕の理解は間違ってるような感じがする。

読書記録、天気のことなど

・天候がますます日替わりすぎて今がなんという季節なのかわからない。梅雨なのだろうか。

・「梅雨なのだろうか」も何も、そもそも僕は梅雨というのが何月頃にあるものなのか、また1年に1度あるものなのか2度あるものなのか、30歳を過ぎて未だにきちんとわかっていない。かなりやばいと思う。まあ2週間か3週間くらい前に、テレビで沖縄が梅雨入りしたと聞いた気がするので東京はたぶんもう梅雨なんでしょう。

・僕は電車の乗り換えだとかちょっと難しい漢字の読み方だとか、そういうことは割ときちんと覚えている方だと自負しているのだけど、一方でこういう「梅雨とはいつ頃か」みたいな超基本クラスの常識がすっぽり抜け落ちているところが少なからずある。20代半ばくらいまではこういうことを人に喋って変わった奴だと思われるのを内心得意に思っていたようなところがあったが、この頃は普通にまずいとか恥ずかしいと思うようになって、この文章も書いて少し後悔している。

・2月に亡くなった西村賢太の「苦役列車」(新潮文庫)を読んだ。実は西村賢太の作品を読むのはこれが初めてで、要するに典型的にミーハーな動機による読書だ。しかも、僕が書店で支払った539円の一部が印税として西村さんの懐に入ることはもはや永久にないわけで、これは作中の貫太—というか西村さん—がそれこそ真っ先にぶん殴ってやりたいと思うであろう馬鹿読者だ。

・ここまで書いてみて、すでに自分の文章にどことなく「苦役列車」の影響がにじみ出ていることに気付いて恥ずかしくなる。文章というのはやっぱり基本的に恥ずかしいものだと思う。