ジョン・レノン "Woman"のこと

ジョン・レノンを聴き始めて20年近くになるが、この数日で、"Woman"(1980年発表)という曲をようやくというか、初めて好きになった。もちろん今までも名曲だとは思っていた。しかし、メロディもアレンジも聴きやすいけどジョンにしてはサラッとしすぎているように感じて、僕にとってはあんまり面白くない曲だった。しかし、最近Youtube Musicが勝手に作ったプレイリストで何度もこの曲を聴かされているうち遂に「わかってしまった」。言うまでもなく今までの無理解はひとえに僕の不徳の致すところである。

・まず、先ほど「サラッとしすぎている」と書いたが、いやいや、この透明感と流れるようなスムースさ!しかもそれでいて一発で脳に焼き付く強さがあるのが凄いんだよ!と本当に今さらなことに感動した(なんかの化粧品の宣伝みたいな文章だが)。そして、80年代という明らかに新しい音楽が始まる時期にジョン・レノンが提示したサウンドがこれだったんだな、と思ったらこれまた感動してしまった。今さら。

・ところでこの曲の構成(形式)って、"Woman I can't hardly express..."から始まる部分がいわゆるVerse(Aメロ)にあたるのだろうけど、ほぼ「サビ」と言ってもいいような独立感とキャッチーさがある。CMソングなどで使われるのもだいたいこの部分だろう。

・で、Chorus(サビ)にあたるのが"Ooh..... well, well"という文字通りコーラスの部分であり、Bridge(Bメロ)は無しってことでいいのだろうか? なんか違う気がする……

と頭をひねりながらググった結果、そもそもこの曲は「A-B-サビ形式」とはまったく性格の違う「AABA形式」なのだいうことがわかり(たぶんあってる…)、さらに、こうした楽曲形式も「サラッとした」印象を与える大きな要因なのだと納得した(たぶんあってる…たぶん)。このあたりの理解、お世話になった素晴らしい記事は下記のとおり。

note.com

tomasrosprim.com

6月29日 追記 上記、取り消し線部分、やっぱ僕の理解は間違ってるような感じがする。