先日書いた記事の書き出しが「坊っちゃん」の冒頭に似ていることに気付いたとかなんとか

・先日書いた記事*1

どうにも荷物が減らせない質で、外出時はリュックサックに加えてサコッシュをたすき掛け、というスタイルが標準になっている。お店のガラスに写った自分の姿はオタクのそれだ。

という書き出しが、まったく無意識だったのだが、漱石の「坊っちゃん」の書き出しに似ていることに気付いて、やはり10代の頃に幾度か読んだ書物・文章というのは脳の片隅に根強く残っているということなのだろうか、あるいは漱石の文体というのがキャッチーというか、スッと脳に入ってきてしかも長く残りやすい文体なのだろうか……などと考えた。で、改めて青空文庫で「坊っちゃん」の冒頭を読んでみたら言うほど似ていなかったので少しガッカリした。でも、大まかな文章のテンポや自分自身に対する視線の置き方みたいなものは近い(=パクってる)と思う。

・参考までに「坊っちゃん」の書き出しを引用しておく。

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。

・文章というか言葉つながりで思い出したのだけど、中学校の理科の授業で「水兵リーベ、僕の船、七曲りシップス……」というのを聞いたとき、そんなものはただ覚えるための語呂合わせなのだから何も考えずに覚えてしまえばいいのに、僕はなんとなくこの妙な日本語の文章に対して妙さだけではなく不快な感じがして、それっきり覚えることを放棄してしまった(だから、上に書いたのもわざわざググってコピペした)。いや、実際は単に勉強嫌いだったということなのだけど、そういうふうに感じたのは一応事実で、そんなことを今でも覚えているのも変なものだ。