夢で三島由紀夫さんに会った話

けさ見た夢。

 

僕は高校らしき学校の教室に立てこもっている。やがて警察が踏み込んでくる。僕は撃たれるのはごめんだ、と思い「投降するから撃たないでくれ」といいながら教室のドアを開け、すぐに両手を開いて上に挙げる。


教室の外の廊下に来ている警察官たち、その一番先頭に立っているのは刑事の佐野史郎だ。彼らは僕が凶器を持っていないか、ボディーチェックをするという。
僕は、他の奴には俺の体に指一本触らせたかないが、佐野さんだったらいい、と言った。警察は僕をそれなりに尊重してくれるつもりらしく、要求通り、佐野史郎が前に進み、僕の身体を両手でチェックしていく。

「ここにも何もない、ここにもない」

ときちんと声に出しながら、黒いロングコートを着た佐野史郎は上半身から、ズボンのポケットあたりへと手際よく順番に手を当てていく。

 

ここで場面が途切れ、僕は早くも釈放されたのか、学校の中を歩いている。途中、猫の三島由紀夫とすれちがい、「君、無闇にああいうことをやると、余計学校側の監視やら規制やらが厳しくなるだけだ」と咎められる。
僕は、「やっぱり三島さんの言うことは違うなあ」と感心する一方、スタンドプレーに走ってしまった自分が気恥ずかしくなってくる。

 

下駄箱のところで靴を脱ぎながら友達に、恥ずかしいのを隠そうとして、「やるなら18歳のときにやるべきだった、今さら、29でやってもなあ」となどと話す。

友達も「そうだよ、18のときだったらわかるけどさあ」と言う。高校の教室に立てこもってたけど、僕はやっぱり29だったわけだ。

 

起きてから、立てこもりという繋がりで、三島由紀夫さんが唐突に出てきたのだろうけど、何故か猫になっていたのがおもしろかったな、と思った。あと、そういう三島さんが市ヶ谷でやったことだって、かなりなスタンドプレーだったんじゃないですか笑、とも思った。