カッとなって、ビートルズの赤盤・青盤を選曲し直しました

「赤盤」「青盤」に異議あり

ビートルズのベストアルバムと言えば、「赤盤」(1962-1967)と「青盤」(1966-1970)だが、選曲(ジョージによる)に異論があるという方は多いはず! かくいう僕もその1人だ。もちろん、本気でむかついているとか、不満があるというわけでもなく、こうやってあーでもない、こーでもないと言いながら彼らの曲を何遍も聴き続けるというのが、僕らファンにとっての1つの楽しみ方なのだ、と理解していただきたい。

きっとジョージだって、セールスやらバランスやら、僕みたいな紳士と違って気に入らないとマジギレするファンのことやら、いろいろな大人の事情やプレッシャーがある中で悩みぬいて選曲したはずだ。それは十分理解している。

たらたら言ってみる

で、その「異論」なんだけど、たとえば、"Old Brown Shoe"はいい曲だが、ベストアルバムに入れる曲としては、仕上がりに難があると思う。アンソロジー3に収録されているテイクと聴き比べると、試行錯誤の跡が感じ取れるが、どうも最後までビシッとハマるアレンジにたどりつけなかったのではないかと察する。ピアノはアンソロジーのテイクの方が良いと思うし、ジョージのギターも正直ちょっと邪魔に感じる。ただ、正直この曲はどうにも扱いが難しすぎるというか、じゃあ一体どう仕上げればよかったんだろう? と僕も思う。

2曲も槍玉にあげてしまってジョージには申し訳ないのだけど、"Here Comes the Sun" も、どうもアレンジが好きになれない。特にあのシンセサイザーとストリングス。なんか全体的に骨が細い音に聞こえてしまうんだよなあ。曲自体としては超名曲だと思っている。ジョージの曲も、もっと頑張ってあげてよマーティン!

"The Ballad of John and Yoko" については、たぶん「謎曲」と思っているファンも多いのではないか(笑) 僕も普段はほとんど聴かない曲だ。セールス的にも、アメリカではチャート8位といまいち振るわず、日本に至っては11位だった(ただし、イギリスでは売れたようで、1位を獲得)。しかし、耳を凝らして聴いてみると、やはりそこはさすがビートルズというか、ジョンというか、聴きどころは結構あることに気がつく。ギブソン・J-160E(たぶん)がかき鳴らされる上でぽよよーんと響くエピフォン・カジノの音も心地よいし、絶妙な脱力感とグルーブが同居している。ちゃんとリンゴがドラムを叩いていたらもっと締まった出来になっていたんじゃないかしら、と思う。

"Yellow Submarine"なんて、ビートルズファンであの曲をよく聴くって人は果たして存在するのだろうか(笑)いや、いるかもしれませんね。すみません。悪意はないんです。まあ、なんというか単純かつキャッチーな名曲であることは確かなのだろうけど、とにかく退屈すぎて聴いていられない。いや、本当にすみません。それは"Ob-La-Di, Ob-La-Da"もしかりなんだけど、こちらはポールのベースがとっても良いのでまだ聴きどころがある。まあやっぱり滅多に聴かないんだけど……。

……とまあ、好き勝手なことを書いたけど、さっきも言ったように、決して本気でディスってるというわけでも、誰かに喧嘩ふっかけてるわけでもなく、こうやってあーでもない、こーでもないと言うのがファンにとってはまた幸せな時間であり、ビートルズを聴くことの醍醐味だとも思うのだ。

勝手に選びなおし The Beatles「1962-1966」「1967–1970」

というわけで、僕が勝手に選び直したThe Beatles「1962-1966」と「1967–1970」です。けっこう本気出しましたが、偏っているのは重々承知です。あらかじめ断っておきますと、「Yesterday」も「Help!」も「Hey Jude」も「All You Need is Love」も入っていません。あしからず。

 

1962-1966
P.S.I Love You 1962
Twist and Shout 1963
Roll Over Beethoven 1963
I saw her Standing There 1963
All My Loving 1963
It Won't Be Long 1963
You Really Got a Hold on Me 1963
Rock and Roll Music 1964
Baby's in Black 1964
She's a Woman 1964
If I Feel 1964
And I Love Her 1964
I Feel Fine 1964
The Night Before 1965
Day Tripper 1965
Rain 1966
You're Going to Lose That Girl 1965
Drive My Car 1965
Michelle 1965
Girl 1965
Norwegian Wood 1965
Nowhere Man 1965
Taxman 1966
I'm Only Sleeping 1966
She Said She Said 1966
Here There And Everywhere 1966

1967-1970
Strawberry Fields Forever 1967
I Am the Walrus 1967
Your Mother Should Know 1967
The Fool on the Hill 1967
Getting Better 1967
Lovely Rita 1967
A Day in the Life 1967
Back In The U.S.S.R 1968
Dear Prudence 1968
While My Guitar Gently Weeps 1968
Happiness Is a Warm Gun 1968
Sexy Sadie 1968
Helter Skelter 1968
The Continuing Story of Bungalow Bill 1968
Blackbird 1968
Revolution 1968
Hey Bulldog 1969
Oh! Darling 1969
You Never Give Me Your Money 1969
Get Back 1969
Don't Let Me Down 1969
Across the Universe 1969
One After 909 1970
I've Got a Feeling 1970
Dig a Pony 1970
Two of Us 1970
Let It Be 1970
You Know My name(Look Up The Number) 1970

最後に

「え〜まじ〜」とか「おかしいだろ!」など、コメントも歓迎です。でも、あんまり本気で怒ったりはしないでほしい。先にも書いた通り、これも「楽しみ」なんだから。